COLUMNドローンコラム

飛行時間は何を基準に決めていますか?

特に夏になると、「バッテリーが膨れた」と言う話をよく聞きます。
リチウムイオンバッテリーは、DJICAMPでも話が出てきますが温度管理が重要です。
低温では、15℃以上を目安に飛行を開始させるとあります。

沖縄では、温度が10℃以下になる事は昔より増えてきているように感じますが、本土に比べると気温がマイナス台にはならないです。

沖縄でドローンを飛ばす際に気をつけるべき点は、高温ですね。
先程の「バッテリーが膨れる」と言うのは、この高温が関係して来ます。
バッテリーの中には電解液が入っており、この電解液が高温になるとバッテリー内部で揮発します。
これが膨張の原因になるのですが、コレが厄介な事に揮発した気体は、引火性の水素です。
バッテリーのセル同士が、なんらかの原因で短絡した場合、激しく炎を噴き出します。
それに加えて水素となると考えただけでも恐ろしいものです。

 

話を戻して飛行時間の決定ですが、ドローン本体のバッテリー残量はみなさん確認されてると思いますが、温度は確認されてますか?
SkySynapseで使用している機体は、講習機も含めて、低電圧警告を40%、重度のバッテリーアラームを30%に設定しています。

もちろん、仕事で飛ばされている方は仕事にキリを付けなければなりません。
まだ余裕がある、40%でもう少し撮影するのか、バッテリーを交換するのかの選択をし、バッテリーの保存に最適と言われる30%を目処に着陸をさせ、すぐ使うのであれば充電をする。
使わないのであれば、30%台で保管をすると言う事を、スクールでもお話しします。
実は、この40%と言う数字には別の意味もあります。
夏の暑い日、飛行の仕方にもよりますが、バッテリー残量が40%を切ると、バッテリーの温度が60℃を超える場合があります。

バッテリーの本数が少ないのでギリギリまで飛ばすと言う話も聞くのですが、バッテリーが70℃や80℃に達してしまうと、確実にダメージを受けますし、バッテリーの本数が少ないのはオペレーターにとって精神衛生上良くないです。

 

Sky Synapseのドローンスクールでは、送信機のC2のボタンにバッテリー詳細を割り当て、いつでもセルのバランスとバッテリー温度を確認出来る様にお話します。
たとえバッテリーの残量が50%あったとしても、60%だったとしても、温度が60℃を超えて60℃後半になっていたら即着陸を行います。
飛行時間は、バッテリーの残量だけでなくバッテリーの温度も重要です。
もちろん熱が入るのは飛行中の話だけではありませんので、夏の車内にバッテリーを放置というのも厳禁ですね。
バッテリーは消耗品ですが、あ安いものではありませんので、皆さんもバッテリーのマネージメントをお気をつけ下さい!

 

  • ・バッテリーに熱を入れない
  • ・飛行時間をバッテリー残量だけで決めない
  • ・バッテリーの本数には余裕を持つ

 

皆様も、楽しく安全なドローンライフを!!

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